愛ネコの火葬・納骨
わが家の愛ネコ「モカ」。
8年の一生を終えました。
かけがえのない存在を亡くし、涙が止まらない日々。
飼い主は淋しさでいっぱいですが、モカはきっと幸せな一生を送れたのだと願ってやみません。
モカにも飼い主にとっても悔いのない最後の送り方とはどんなものか。
これはわが家の一例となりますが、今後愛する家族を亡くし悲しみにあふれて絶望の中にいる方々が、その悲しみを共有するとともにしっかり送ってあげられる一助となれば幸いです。
最後の日
かすれた鳴き声、黒目が大きくて明らかにいつもと違う様子の前日。
急いで病院へ行ったものの先生は「何をしてあげましょうかね」と一言。
その翌朝、みんなが起きてくるのを待っていたかのように、みんなに見守られる中で旅立っていきました。
悲しみに暮れる中、体を拭き、毛並みを整えました。
死後硬直までは2~3時間。
その後は体勢を変えることはできなくなってしまうため、足を曲げ、体の形を整えました。
最後まで心残りだったのは、目を閉じてあげられなかったこと。
息を引き取った後も目は開いたまま。
おなかの動きがなくなったことでその瞬間を感じた程、表情は変わりませんでした。
「もう目を閉じていいよ」
と何度も手を当てましたがまぶたはなかなか閉じず、結局最後まで目は開いたままに。
最後まで目を閉じないネコは多いようですが、個人的にはもっと頑張って目を閉じさせてあげたかったですね。
死後の腐敗を遅らせるにはとにかく冷やすこと。
エアコンをつけて部屋を涼しくし、すぐ保冷剤を体に当てました。
ただし濡れると腐敗が進んでしまうため、保冷剤を使う場合はタオルなどで巻いて、こまめに取り替えてあげてください。
一番よいのはドライアイスです。
ドライアイスは解けても液体にならずそのまま気体になります。
でも、ドライアイスはスーパーでは売っていませんでした。
最後にダメ元でコージーコーナーへ。
「ドライアイスだけ売ってもらえませんか?」
「商品を購入いただいた方へサービスしているもので」
とは言われたものの、女性の店員さんは袋に入れて持たせてくれました。
もう感謝感謝!
(コージーコーナーではいつでもドライアイスをもらえる訳ではありませんので念のため)
火葬か土葬か
うちはマンションため土葬できる場所がないため火葬に。
またモカは生前、アゴと右膝の骨造成があり、右膝はソフトボールくらいの大きさに膨らみ、重くて最後は引きずることすらできなくなってしまいました。
こんなに苦しめた骨がどんなものなのか最後に見たいという思いがありました。
三日目に火葬。遺骨と対面。
火葬場の方が、遺骨を見ながら一つ一つ丁寧に説明してくれました。
脂肪が少なかったので火葬に時間がかかってしまいました。
最後の1か月で4.3kgの体重が約1kgも減り、皮だけのような体になっていました。
これが膝、こっちが顎ですね。ものすごく大きくて、これはかわいそうでしたね。
カルシウム系のようなものでした。元の骨との違いは明らかわかり、すぐに崩れる塊でした。これがモカを苦しめていたんだと。
しっぽが立派だったんですねー
シマシマの長いしっぽでした。
この黒くなっているところは、腎臓が悪かったんですかね。
腎臓は悪く、毎週点滴に通院していました。
こっちの青いのは薬ですね。効くところに薬がちゃんと行くんですね。
造血のための注射をしていました。
肩甲骨がかなり薄いですね。膝に栄養を取られていたんですかね。
体全体の骨が薄く弱い感じだったそうです。
大きくなり続ける膝の骨造成、腎臓ケアの点滴、貧血に対しての造血注射、正解が分からずもできることを続けるも、毎週減り続ける体重。
火葬をしたことで、よりモカのことを知ることができて良かったと思いました。
そして骨壷へ。
遺体を見ながら涙を流し続けた数日でしたが、これで少し気持ちの整理ができた気がします。
初七日
命日含めて7日目。
三途の川に辿りつく日です。
渡る川の流れが激流か急流か緩流かが決まる日で、緩流を渡れるように法要をします。
49日
命日を含めて49日目。
魂が天国へ行く日、これでお別れです。
モカはこれから天国で見守っていてくれることでしょう。
遺骨はどうする
その後の遺骨はどうしましょう。
・自宅で保管
・土に埋葬
・海や山へ散骨
・粉骨してカプセル型アクセサリーに入れる
しばらくは自宅に置いておこうと最初は思っていました。
しかし49日を過ぎたらモカはもう天国へ行ってしまう。
そして、湿気に気を付けないとカビが生える。
遺骨をカビだらけにしてしまうことは考えられません。
魂は天国へ。遺骨は土に埋葬して自然に帰してあげるのがよいと思いました。
49日はこれからですが、火葬をお願いしたところに埋葬をお願いし、他の子たちと一緒に供養もしてもらおうと思います。
そして自宅では写真を飾り、アルバムを作って、モカことをいつでも思い出せるようにしました。
人生初めて飼ったネコ。
これでネコのことが大好きになりました。
ありがとう。