パソコンのフォント「MS」と 「HG」って何が違う?
普段何気なくパソコンで使っているフォント。
「MS 明朝」「MS ゴシック」をはじめとしてたくさんありますね。
明朝体・ゴシック体・教科書体くらいはイメージできますが、ゴシック体にしてもアルファベットが頭にも後ろにもついたものが色々あります。
何が違うんだろう?
という事で、第一弾として先頭のアルファベットについて分類します。
MS・HG・AR・UD・游
[1] MS (Micro Corporation)
「MS 明朝」「MS ゴシック」は、WordやExcelを開くと最初に設定されていることが多いです 。
これはMicrosoft Windowsの日本語版に標準で入っている和文のフォントです。
元々は(株)RICOHにより作成された書体ですが、販売権をMicrosoft Corporationへ譲渡されています。
[2] HG (High Grade by RICOH)
「HGP明朝E」「HGSゴシックM」など、MSと並んで馴染みのあるフォントです。
こちらも(株)RICOHにより作成されたものです。
MSの販売権を譲渡したため、それぞれの相当のフォントとして使われています。
MS ゴシック ≒ HGゴシックB
MS Pゴシック ≒ HGPゴシックB
なおHGにはMSにはない「教科書体」「行書体」「ポップ体」「丸ゴシック」などのバリエーションが多く文書の表現が豊かになります。
[3] AR (アーフィック)
台湾のフォントメーカー「アーフィック(ARPHIC)」社製のフォントです。
縦に長くてスリムな印象です。
日本では代理店(株)シーアンドジー社が取り扱っています。
[4] UD (ユニバーサルデザイン)
ユニバーサルデザイン(UD)フォントです。
近くでも遠くからでも見やすく、読みやすく、読みまちがえにくいデザインが各社から開発されています。
パソコンのみならず、お菓子やクスリといった商品の表示にも使わています。
「BIZ UDゴシック」「BIZ UD明朝Medium」は(株)モリサワ社製のフォントです。
[5] 游 (字游工房)
「游ゴシック」 「游明朝」など、デザインを手がける会社「字游工房(じゆうこうぼう)」社のフォントです。
*2019年3月に全株式売却により(株)モリサワのグループ会社となっています。
まとめ
この5種類が分かると、たくさん出てくるフォントにおいて和文フォントはある程度整理して選択できるようになったと思います。
採用するフォントによって、メールや文書全体の印象が変わります。
作成する書類・場面によって最適なフォントを使い分けましょう。